夏休みのおこづかい、渡しすぎ?親子で作る「おこづかい計画」

こどもマネー教室

夏休みが始まった途端、「ねえ、お祭りのお金ちょうだい」「友達と映画に行くから…」と、子どもからのお金の要求が急に増えていませんか? 学校がある時期と違って、夏休みはイベントも誘惑もたくさん。「その都度渡していたら、いくら使ったかわからなくなった」という声は、実は多くのご家庭から聞こえてきます。

そこでおすすめしたいのが、夏休みの初めに子どもと一緒に作る「おこづかい計画」です。渡す金額を決めるだけでなく、「何に・いくら使うか」を親子で話し合っておくことで、使いすぎを防げるだけでなく、夏休みそのものが最高のお金教育の機会になります。

そもそも、みんないくら渡してる?お小遣いの相場(そうば)

まず気になるのが「よその家はいくら渡しているの?」ですよね。金融広報中央委員会の「子どものくらしとお金に関する調査」などをもとにすると、小学生の月々のお小遣いのおおよその目安は次のとおりです。

学年 月1回渡す場合の平均 よくある金額帯
小学校低学年 約1,000円 500〜1,000円
小学校中学年 約900円 500〜1,000円
小学校高学年 約1,100円 1,000〜2,000円

別の調査では小学生全体の平均が月1,300円程度というデータもあり、「500円〜2,000円の間で、学年が上がるにつれて増える」のが一般的な相場感です。ただし夏休みは、お祭り・プール・友達とのお出かけなど臨時(りんじ)の出費が増える時期。普段のお小遣いとは別に「夏休み特別予算(よさん)」を決めておくと管理がぐっと楽になります。

子どもと一緒に「おこづかい計画」を作る3ステップ

ステップ1:夏休みの「やりたいことリスト」を書き出す

  • お祭りに行く、映画を見る、友達とアイスを買う…など、お金がかかりそうな予定を親子で全部書き出します
  • このとき親は口を出しすぎず、まず子どもに自由に挙げさせるのがコツです

ステップ2:それぞれに「予算」をつける

  • 「お祭りは1回1,000円まで」「アイスは1回150円×週2回」など、一つひとつに金額を決めます
  • 合計が渡せる金額をオーバーしたら、どれを削るか子ども自身に選ばせます。この「優先順位(ゆうせんじゅんい)をつける経験」こそが、お金教育でいちばん価値のある部分です

ステップ3:記録して、週1回だけ一緒に振り返る

  • 使ったらレシートを箱に入れる、ノートに一行書くなど、記録はできるだけ簡単な方法にします
  • 週末に5分だけ「今週いくら使った?残りはいくら?」を一緒に確認します。毎日チェックすると親も子も続かないので、週1回で十分です

(PR)決めた計画を続けるコツは「記録する」ことです。書き込み式のおこづかい帳(楽天市場)を1冊用意すると、子ども自身が「今月いくら使ったか」を見える化でき、計画が長続きします。

子どもへの説明例:「予算」をどう伝える?

「予算」という言葉は、子どもにはこんなふうに話してみてください。

「夏休みに使えるお金は、このお財布に入っている分だけね。お祭りも、アイスも、ぜんぶこの中からやりくりするの。先に『何にいくら使うか』を決めておくと、最後の週に『もうない!』って泣かなくてすむよ。国も会社も、みんな同じことをしてるんだよ。それを『予算』っていうんだ」

ポイントは、使い切ってしまっても追加で渡さないこと。「足りなくなったら我慢する」という経験は、失敗しても金額の小さい子ども時代にこそさせてあげたい学びです。逆に、計画どおりに残せたら「すごいね、その残りは貯金?それとも来月に回す?」と選ばせてあげてください。

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むずかしいことばのコーナー

  • 予算(よさん):使えるお金を、先に「何にいくら使うか」決めておくこと。国も会社も、みんなやっているよ。
  • 相場(そうば):「だいたいこれくらいがふつうだよ」という金額の目安(めやす)のこと。
  • 優先順位(ゆうせんじゅんい):やりたいことがたくさんあるとき、「どれがいちばん大事か」を決める順番のこと。
  • やりくり:決まったお金の中で、工夫(くふう)しながら上手に使うこと。

お金の育て方に興味が出たら、子どものNISAをやさしく解説した記事もあわせてどうぞ。

まとめ

  • 夏休みの初めに「特別予算」を決める:普段のお小遣いと分けて、夏休み全体でいくら使えるかを先に決めておく
  • 予算オーバーの調整は子どもに選ばせる:何を削るか自分で決める経験が、いちばんのお金教育になる
  • 振り返りは週1回・5分だけ:続けられる仕組みにすることが、三日坊主にしない最大のコツ

夏休みは、子どもが「自分でお金を使う場面」がいちばん多い季節です。使いすぎを叱る夏ではなく、一緒に計画を立てて「やりくりできた!」という成功体験を作る夏にしてあげてくださいね。