今日(きょう)の授業(じゅぎょう)は「キャッシュレス」です!小学生(しょうがくせい)も中学生(ちゅうがくせい)も、スマホやカードで「ピッ」とするだけで買い物ができる、あの仕組(しく)みですね。お財布(さいふ)からお金が減(へ)ったようには見えないのに、なぜお店(みせ)にはちゃんとお金が届(とど)くのでしょうか。今日はその「見えないお金の流(なが)れ」を学(まな)びましょう。
キャッシュレスってなに?

キャッシュレスとは、現金(げんきん)を使(つか)わずに買い物をする方法(ほうほう)のことです。電車(でんしゃ)やバスに乗(の)るときの交通系(こうつうけい)ICカード、お店でタッチするクレジットカード、スマホの画面(がめん)を見せて払(はら)うコード決済(けっさい)など、いろいろな種類(しゅるい)があります。ここだけ押さえておけば大丈夫です。どれも「お金そのもの」を渡(わた)しているのではなく、「お金を払う約束(やくそく)」を伝(つた)えているという点(てん)は共通(きょうつう)しています。
「ピッ」のあと、お金はどこに行くの?
たとえば、あなたがコンビニでジュースを買って、スマホでピッと払ったとします。この瞬間(しゅんかん)、あなたのお財布から現金は1円も減っていません。でも、しばらくすると銀行(ぎんこう)の口座(こうざ)からお金が引(ひ)かれます。あわてなくて大丈夫です。この間(あいだ)に、次(つぎ)のようなやり取りが起きています。
- あなたが「ピッ」とすると、お店の機械(きかい)が「この人がジュース代を払う」という情報(じょうほう)を、決済会社(けっさいがいしゃ)(カード会社やスマホ決済の会社)に送(おく)る
- 決済会社は「たしかに払います」という保証(ほしょう)をお店に伝える
- あとから決済会社が、あなたの銀行口座からお金を引き落(お)とし、まとめてお店にお金を届ける
つまりキャッシュレスは、お店とあなたの間(あいだ)に決済会社という「仲立(なかだ)ちをする人」が入る仕組みです。手紙(てがみ)にたとえると、あなたが「あとでちゃんと払うね」という手紙をお店に渡し、決済会社がその手紙を確認(かくにん)してお店にお金を立(た)て替(か)えて渡してくれる、というイメージです。ここが今日いちばん覚(おぼ)えてほしいところです。
キャッシュレスにも種類がある
キャッシュレスは、お金がいつ引かれるかによって大きく3つに分かれます。ここは迷いやすいところなので、表で整理(せいり)しましょう。
| 種類 | お金が引かれるタイミング | 身近な例 |
|---|---|---|
| クレジットカード | あと払い(買った日の1〜2か月後にまとめて) | 大人が持つカード |
| デビットカード | その場ですぐ(銀行口座から即時に) | 銀行のキャッシュカード一体型など |
| 電子マネー・コード決済 | 前払い(先にチャージ)またはあと払い | 交通系ICカード、スマホ決済アプリ |
クレジットカードは「あとで払う約束」なので、使いすぎると1〜2か月後に大きな金額(きんがく)が引かれてびっくりすることがあります。電子マネーは先にチャージした分(ぶん)しか使えないので、お小遣(こづか)いの管理(かんり)には向(む)いている方法です。
日本ではどれくらいの人がキャッシュレスを使っているの?
経済産業省(けいざいさんぎょうしょう)が2026年3月に発表(はっぴょう)したデータによると、2025年の日本のキャッシュレス決済比率(ひりつ)は58.0%でした。金額(きんがく)にすると162.7兆円(ちょうえん)で、買い物の金額で見ると約(やく)6割(わり)がキャッシュレスで支払(しはら)われている計算になります。なお、この58.0%は2026年の発表(はっぴょう)から使(つか)われている新(あたら)しい国内(こくない)向(む)けの計算方法(けいさんほうほう)による数字(すうじ)で、外国(がいこく)と比(くら)べるための従来(じゅうらい)の計算方法だと46.3%になります。
| 決済手段 | キャッシュレス全体に占める割合 |
|---|---|
| クレジットカード | 82.7% |
| コード決済(QRコード決済・スマホ決済) | 10.2% |
| 電子マネー | 3.7% |
| デビットカード | 3.4% |
いちばん多く使われているのはクレジットカードで、次にスマホのコード決済が伸(の)びてきているのが今の日本の特徴(とくちょう)です。政府(せいふ)は2030年までにこの比率を65%に引き上げる目標(もくひょう)を掲(かか)げています。
参考:経済産業省「2025年のキャッシュレス決済比率を算出しました」(2026年3月31日発表)
中学生(ちゅうがくせい)のキャッシュレスはどこまでできる?
ここからは中学生のみなさんの話です。おこづかいをキャッシュレスで受(う)け取(と)る人が増(ふ)えています。
2026年2月の調査(ちょうさ)では、QRコード・バーコード決済アプリでおこづかいをもらう中学生は17.1%でした。小学生は4.5%です。ただし現金でもらう中学生も97.7%いて、両方(りょうほう)を使い分(わ)けている人が多いようです。
では、中学生はどれなら使えるのでしょうか。ここは迷(まよ)いやすいところなので、表で整理(せいり)します。
| やり方 | 中学生でも使えるか | 気をつけること |
|---|---|---|
| 交通系ICカード(前払い) | 使える | チャージした分(ぶん)しか使えない。落(お)とすと残高(ざんだか)も失(うしな)うことがある |
| 保護者(ほごしゃ)が管理(かんり)するプリペイド型(がた) | 保護者の申(もう)し込(こ)みが必要 | チャージの上限(じょうげん)や使えるお店が決まっている |
| 家族(かぞく)カード・デビットカード | 条件(じょうけん)はサービスごとに違(ちが)う | 申し込む前に公式(こうしき)ページで条件を確(たし)かめる |
| 自分名義(めいぎ)のクレジットカード | 18歳(さい)になってから | 2022年4月に成年年齢(せいねんねんれい)が18歳になった |
コツは「前払い(チャージ)から始(はじ)める」ことです。あわてなくて大丈夫です。使える金額(きんがく)が先に決まっていれば、使いすぎようがありません。
やることは2つだけです。月のはじめにチャージする金額を自分で決めること。そして週(しゅう)に1回、アプリの利用履歴(りようりれき)を見ることです。
参考:博報堂教育財団こども研究所「小中学生に聞いたおこづかい事情調査」(2026年3月18日発表・小学4年生〜中学3年生1,200人)/経済産業省「成年年齢引下げ特設サイト」
キャッシュレスで気をつけたいこと
キャッシュレスは便利(べんり)ですが、お金を使った感覚(かんかく)が薄(うす)くなりやすいという注意点(ちゅういてん)もあります。現金だとお財布が軽(かる)くなるので使いすぎに気づきやすいのですが、キャッシュレスは画面の中の数字(すうじ)が動くだけなので、使いすぎに気づきにくいのです。意外に思うかもしれませんが、大人でも同じ悩(なや)みを抱(かか)えている人が少(すく)なくありません。
対策(たいさく)としては、スマホの決済アプリの「利用履歴(りようりれき)」をこまめに見る習慣(しゅうかん)をつけることが有効(ゆうこう)です。おこづかい帳をつけている人は、キャッシュレスで払ったものもきちんと記録(きろく)しておくと、お金の流れが見える化(か)できます。
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むずかしいことばのコーナー
- キャッシュレス決済(けっさい)比率(ひりつ):買い物全体(ぜんたい)の金額のうち、現金を使わずに払われた金額がどれくらいの割合(わりあい)を占(し)めているかを表(あらわ)す数字
- 決済会社(けっさいがいしゃ):お店とお客さんの間に入って、お金のやり取りを仲立ちする会社(カード会社やスマホ決済の会社など)
- 電子(でんし)マネー:先にお金をチャージ(入金)しておいて、そこから買い物のたびに引かれていく仕組み
- プリペイド:先にお金を入(い)れておき、その分だけ使える仕組み(前払い)
今日のまとめ
- キャッシュレスは「お金そのもの」ではなく「払う約束」を決済会社に伝える仕組み
- クレジットは後払い、電子マネーは前払いなど、お金が引かれるタイミングが種類ごとに違う
- 2025年の日本のキャッシュレス決済比率は58.0%(経済産業省発表・新しい国内指標)
- 中学生は前払い(チャージ)から始めるのが安全。自分名義のクレジットカードは18歳から
使った感覚が見えにくいからこそ、利用履歴をこまめに確認する習慣が大切です。今日の授業はここまで!次回もお楽しみに。
よくある質問
Q. 電子マネーとコード決済は何が違うの?
A. 電子マネーは交通系ICカードのようにカードにチャージして使うもの、コード決済はスマホの画面にバーコードやQRコードを表示して払うものです。どちらも先にチャージするタイプと、あとから銀行口座やクレジットカードから引かれるタイプがあります。
Q. 子どもがキャッシュレスを使うことはできる?
A. 多くのサービスは年齢制限があり、単独では契約できないものが一般的です。保護者名義のカードや、子ども向けに保護者が管理できるプリペイド型のサービスを使う形が中心です。契約条件は各サービスの公式ページで確認してください。
Q. 中学生でも使えるキャッシュレスはある?
A. 交通系ICカードのような前払いタイプや、保護者が申し込むプリペイド型なら使えるものがあります。自分の名義でクレジットカードを作れるのは18歳からです。申し込みの条件はサービスごとに違うので、公式ページで確認してください。


