MACDってなに?初心者向け売買サインの見方

チャート・テクニカル

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今日の授業は「MACD(マックディー)」です!これまでローソク足・移動平均線・RSIを見てきましたね。MACDは、移動平均線を組み合わせて「勢いの変化」をつかむための道具です。移動平均線だけでは気づきにくい転換のタイミングを、少し早めにキャッチできます。

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イメージ(AI生成)

MACDってどんな仕組み?

MACD(Moving Average Convergence Divergence/移動平均収束拡散法)は、アメリカのアナリスト、ジェラルド・アペル氏が考案したテクニカル指標です。2本の移動平均線の差を使って、トレンドの強さや向きを読み取ります。

MACDは「MACD線」「シグナル線」「ヒストグラム」の3つで構成されます。それぞれの意味は次のとおりです。

名前 何を表すか 計算のもと
MACD線 短期と長期、勢いの差 短期EMA(12日)-長期EMA(26日)
シグナル線 MACD線をさらにならした線 MACD線の9日移動平均
ヒストグラム 2本の線の差を棒グラフに MACD線-シグナル線

短期・長期・シグナルの期間は「12・26・9」を基本設定として使うのが一般的です。多くの投資家が同じ設定を見ているからこそ、サインとして機能しやすいと言われています。ここだけ押さえておけば大丈夫です。

単純移動平均(SMA)と違い、MACDが使うEMA(指数平滑移動平均)は直近の値動きに大きな重みを置いた計算方法です。そのぶん、価格変化への反応が早いという特徴があります。

数値のイメージで動きをつかもう

計算式だけだとイメージしにくいので、架空の数値で流れを追ってみましょう。あくまで仕組みを理解するための例で、実在の銘柄の値動きではありません。

短期EMA(12日) 長期EMA(26日) MACD線(差)
1日目 1,010円 1,020円 -10円
5日目 1,030円 1,015円 +15円
10日目 1,050円 1,020円 +30円

この例では、短期EMAが長期EMAを追い越し、MACD線がマイナスからプラスへ転じています。短期の勢いが長期を上回った状態で、値上がりの力が強まっているサインと読めます。意外に思うかもしれませんが、線そのものの位置より「差がどう変化しているか」を見るのがMACDのコツです。

ゴールデンクロス・デッドクロスの見方

MACD線がシグナル線を下から上に抜けると「ゴールデンクロス」、上から下に抜けると「デッドクロス」と呼びます。前者は買い、後者は売りのサインとされています。

サイン 線の動き 意味するもの
ゴールデンクロス MACD線がシグナル線を下から上へ 買いのサイン
デッドクロス MACD線がシグナル線を上から下へ 売りのサイン

チャートの中央には「ゼロライン」という水平線があります。ゼロラインから離れた位置で起きたクロスほど、サインの信頼度が高いといわれます。あわてなくて大丈夫です、まずはクロスの向きだけ見分けられれば十分です。

2本の線の差を示す「ヒストグラム」にも注目してみましょう。ヒストグラムがマイナスからプラスへ転じる瞬間は、ゴールデンクロスが起きたタイミングと重なります。線のクロスより先に変化が見えることもあり、早めの気づきにつながります。

もうひとつ、「ダイバージェンス」という見方もあります。価格は下がっているのにMACD線は上がっている、というように値動きと逆の動きをする場面のことです。トレンドが変わる前触れとして注目されています。

MACDの弱点と付き合い方

MACDにも弱点があります。値動きが一定の範囲を行き来する「レンジ相場」では、クロスが何度も発生し、サインどおりに動かない「ダマシ」が増えやすくなります。ここ、迷いやすいところです。

相場の状況 MACDの効きやすさ 気をつけたいこと
トレンドがはっきりしている 効きやすい クロスの向きに沿って判断しやすい
レンジ(横ばい)が続く 効きにくい ダマシのクロスが増えやすい

また、移動平均線をもとに計算するため、実際の値動きに対してサインの発生がやや遅れる傾向もあります。MACD単体で判断せず、RSIなど他の指標と組み合わせて使うと、精度を補いやすくなります。

基本設定の「12・26・9」以外の期間を使う人もいます。短期売買を意識する場合は期間を短くしてサインを早めに出す、長期の値動きを重視する場合は期間を長くしてダマシを減らす、という考え方です。目安を表にまとめました。

設定の傾向 期間の目安 特徴
短めの設定 短期・長期の期間を標準より縮める サインが早く出るがダマシも増えやすい
標準設定 12・26・9 多くの投資家が見ているため機能しやすい
長めの設定 標準より期間を延ばす サインは遅れるがダマシは減りやすい

期間を変えるほど正解に近づく、というものではありません。まずは標準設定でチャートに慣れ、必要を感じたときに少しずつ調整するのがおすすめです。

たとえば、MACDは「早歩きの人」と「ゆっくり歩く人」の距離の差を測っているようなものです。早歩きの人がどんどん引き離していくときは勢いが強く、逆に追いつかれて追い越されると、流れが変わったサインになります。

よくある質問

Q. MACDの設定「12・26・9」は変えてもいい?
A. 変えられますが、多くの投資家が基本設定を見ているからこそサインとして機能しやすい面があります。まずは基本設定に慣れてから、必要に応じて調整するとよいでしょう。

Q. ゴールデンクロスが出たら必ず買い時?
A. 必ずではありません。レンジ相場ではダマシが起きやすいため、出来高や他の指標とあわせて確認することが大切です。

Q. MACDと移動平均線はどちらを見ればいい?
A. どちらか一方ではなく、移動平均線でトレンドの方向をつかみ、MACDで勢いの変化を補うという使い方が基本です。

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※投資は元本割れのリスクがあります。最終的な判断はご自身で行ってください。

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参考:松井証券「MACD(マックディー)とは?」OANDA証券「MACDの見方や使い方」

今日のまとめ

  • MACDは2本の移動平均線の差から勢いの変化を読む指標
  • MACD線がシグナル線を上抜けたら買い、下抜けたら売りのサイン
  • レンジ相場ではダマシが増えるため、他の指標と組み合わせて使う

今日の授業はここまで!次回もお楽しみに。