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今日の授業は「移動平均線(いどうへいきんせん)」です!前回のローソク足に続いて、株価チャートを読み解くもうひとつの基本の指標を見ていきます。移動平均線がわかると、値動きの「流れ」がぐっとつかみやすくなります。
移動平均線ってどんな線?

移動平均線とは、一定期間の株価の終値(しめね)を平均して線でつないだグラフです。たとえば5日移動平均線(5日線)なら、直近5日間の終値を合計して5で割った数字を、毎日計算して線にしていきます。
線が右肩上がりなら株価は上昇の流れ、右肩下がりなら下降の流れと読み取れます。横ばいのときは、値上がりも値下がりもはっきりしない「もみあい」の状態です。ここだけ押さえておけば大丈夫です。まずは線の向きを見る、それだけで十分です。
SMAとEMA、2種類の移動平均線
移動平均線には、実は2つの計算方法があります。ひとつは単純移動平均線(SMA)で、期間内の終値をすべて同じ重みで平均します。もうひとつは指数平滑移動平均線(EMA)で、直近の価格ほど重く計算に反映させる方法です。意外に思うかもしれませんが、同じ「移動平均線」でも線の動き方はけっこう違います。
| 種類 | 計算の考え方 | 特徴 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| SMA(単純移動平均線) | 期間内の終値をすべて同じ比重で平均 | 線がなめらかで、細かい値動きに振り回されにくい | 大きな流れをつかみたいとき |
| EMA(指数平滑移動平均線) | 直近の終値ほど重く計算 | 価格の変化への反応が速い | トレンドの変わり目を早めにつかみたいとき |
チャートアプリの多くは初期設定でSMAが表示されます。まずはSMAで線の向きを見る練習をして、慣れてきたらEMAも見比べてみる、くらいで十分です。証券会社のアプリでは、線の色や期間を自分で設定できることがほとんどです。最初はデフォルトのままで構いません。表示されている本数(2本や3本)と、それぞれの期間だけ確認しておくと、あとで人の解説を読むときにも迷いにくくなります。
ゴールデンクロスとデッドクロス
短期と長期、2本の移動平均線を並べて見ると、売買のサインが見えてきます。短期線が下から長期線を上に突き抜けることを「ゴールデンクロス」と呼び、買いのサインとされています。逆に、短期線が上から長期線を下に突き抜けることを「デッドクロス」と呼び、売りのサインとされています。
日足チャートでよく使われる組み合わせをまとめました。
| 期間の目安 | 組み合わせの例 | 向いている見方 |
|---|---|---|
| 短期 | 5日線と20日線 | 数日〜数週間の短めの値動きを見たいとき |
| 中期 | 25日線と75日線 | 日足チャートで最も一般的な組み合わせ |
| 長期 | 75日線と200日線 | 数か月〜年単位の大きな流れを見たいとき |
| 週足の長期 | 13週線と26週線 | より長い期間でトレンドを確認したいとき |
ゴールデンクロス・デッドクロスは、1日〜1か月ほどの短い売買より、3か月以上の長めの投資判断の目安として使われることが多いといわれています。あわてなくて大丈夫です。クロスが出たらすぐ売買と決めつけず、線の傾きも一緒に確認する人が多いようです。
使うときに気をつけたいこと
移動平均線は便利な指標ですが、絶対に当たる予言ではありません。クロスの角度がゆるやかなときはサインの力が弱く、逆にきつく交差するときほどサインの力が強いといわれています。長期線が下向きのまま短期線だけが一時的に上抜けることもあり、その後また下降に戻る「ダマシ」と呼ばれるケースもあります。過去の値動きから傾向を読む道具、と捉えておくと使いやすくなります。
たとえば、移動平均線はクラスの「最近のテストの平均点」に似ています。1回だけ良い点を取っても平均点はすぐには上がりませんが、良い点が続けば平均点線もじわじわ上がっていきます。移動平均線も同じで、1日だけの値動きより、何日分もの流れを映してくれるのです。
また、短期線・中期線・長期線の3本が上から順に並ぶ状態を「パーフェクトオーダー」と呼び、上昇トレンドが強いサインとされています。逆に下から順に並ぶ状態は下降トレンドが強いサインです。1本だけを見るより、複数本の並び方まで見ると、流れの強さがより読み取りやすくなります。ここまで来ると少し難しく感じるかもしれませんが、慣れると自然に目が慣れていきます。
移動平均線をはじめ、チャートの読み方を体系的に学んでみたい人には、証券会社などが開いている無料の投資スクールを活用する方法もあります。株式投資スクールの無料体験セミナー【ファイナンシャルアカデミー】(投資は元本割れのリスクがあります。最終判断はご自身で行ってください)
あわせて読みたい:ローソク足ってなに?株価チャートの読み方をやさしく解説/投資信託ってなに?初心者向けにやさしく解説
参考:マネックス証券「移動平均線」、三菱UFJ eスマート証券「ゴールデンクロス/デッドクロス」、松井証券「ゴールデンクロスとは?」
よくある質問
Q. SMA(単純移動平均線)とEMA(指数平滑移動平均線)はどちらを見ればいい?
A. 最初はSMAで線の向きを見る練習で十分です。慣れてきたら、反応の速いEMAも見比べてみましょう。
Q. ゴールデンクロスが出たらすぐ買っていい?
A. クロスの角度がゆるやかなときはサインの力が弱いとされています。線の傾きもあわせて確認し、すぐに売買を決めつけないほうがよいといわれています。
Q. 5日線・25日線・75日線はどう使い分ける?
A. 日足チャートでは25日線と75日線の組み合わせが最も一般的です。より短い値動きを見たいときは5日線と20日線、大きな流れを見たいときは75日線と200日線を使う人が多いようです。
今日のまとめ
- 移動平均線は一定期間の終値の平均を線にしたもの。SMA(単純移動平均)とEMA(指数平滑移動平均)の2種類がある
- 短期線が長期線を上に抜けるとゴールデンクロス(買いサイン)、下に抜けるとデッドクロス(売りサイン)
- クロスだけで判断せず、線の向きや角度、期間の組み合わせも一緒に確認する
今日の授業はここまで!次回もお楽しみに。
画像:Pixabay


