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今日の授業は「ふるさと納税、これからどう変わる?」です。ふるさと納税はもうすっかりおなじみの制度ですが、ここ数年でルールがどんどん変わっています。知らないまま利用していると、思っていたのと違う結果になることもあります。今日は2025年から2027年までの改正の流れを、時系列でやさしく整理します。
そもそもふるさと納税ってどんな制度?

ふるさと納税は、応援したい自治体に寄付をすると、寄付額のうち2,000円を超える部分が所得税・住民税から控除される制度です(自己負担は実質2,000円)。多くの自治体が、寄付のお礼に地域の特産品などの返礼品を用意しているのも人気の理由です。ここだけ押さえておけば大丈夫です。もともとは「生まれ育った故郷や応援したい地域に貢献する」という趣旨で始まった制度ですが、「寄付」というより「お得な通販」のように扱われてきた面があり、それを見直す改正が続いています。
なぜルールがどんどん変わるの?
背景にあるのは、自治体どうしの返礼品競争が過熱したことです。寄付を集めたい自治体が、地域とあまり関係のない豪華な返礼品を用意したり、仲介サイトが独自のポイントで寄付を呼び込んだりする動きが目立ってきました。これでは「地域への応援」という制度の趣旨からずれてしまいます。総務省はここ数年、返礼品の内容やポイント付与のルールを段階的に締め直しており、2025年から2027年にかけても改正が続きます。ここで一度、時系列を整理しておきましょう。
2025年10月:ポイント付与が禁止に
2025年10月1日から、ふるさと納税のポータルサイト経由の寄付で、独自のポイントを付与することができなくなりました。総務省の告示にもとづく、募集の適正化の一環です。クレジットカード決済にともなう通常のポイント(1%程度)は引き続き付与されますが、ポータルサイト独自の上乗せポイントはなくなっています。すでに施行済みのルールなので、今から寄付する人はこの前提で選ぶことになります。「ポイント目当てで駆け込む」という選び方は、すでにできなくなっていると考えてください。
2026年10月:返礼品の「地場産品」基準が厳しくなる
総務省は2025年6月24日、2026年10月から始まる指定期間の返礼品について、地場産品の基準を見直すと発表しました。加工品などの返礼品は、これまで「相応の付加価値」という幅のある表現で判断されており、原材料を他の地域や海外から仕入れて、その地域では最終的な加工だけをしたような返礼品もあると指摘されてきました。今後は、地域内で生まれた価値の割合がより明確に問われる方向です。寄付額の3割以下・募集経費の総額5割以下という従来からの基準は、引き続き維持されます。ここは自治体側の対応が中心で、寄付する側がすぐ何かをする必要はありません。ただ、これまで選べた返礼品が対象から外れる可能性はあります。
2027年1月:高所得層の控除に上限が検討されている
2027年1月以降の寄付分から、特例控除額に上限を設ける改正が地方税法の改正案に盛り込まれ、政府が閣議決定したと報じられています。まだ国会での審議・成立を経ていない段階なので、確定した制度として断定はできません。報道によると、上限の対象は年収がかなり高い層に限られ、一般的な年収帯では実質的な影響はほとんどないとみられています。今のところ、多くの人が急いで何かを変える必要はなさそうです。意外に思うかもしれませんが、上限の話が出ているのはごく一部の高所得層に限られています。
たとえば、こう考えるとわかりやすい
たとえば、ふるさと納税を「ポイントがもらえるお得な通販」だと思っていた人にとっては、2025年10月以降は少しさびしく感じるかもしれません。ですが制度の本来の姿は「応援したい自治体への寄付」です。ポイントが目的でなくなった分、返礼品の中身や自治体の使いみちで選ぶという、もともとの趣旨に近い選び方になってきたとも言えます。あわてなくて大丈夫です。今の自分の寄付先を、返礼品の内容や自治体の取り組みで見直してみるのも良いタイミングです。
| 時期 | 内容 | 状況 |
|---|---|---|
| 2025年10月 | ポータルサイト独自のポイント付与を禁止 | 施行済み |
| 2026年10月 | 返礼品の地場産品基準を厳格化 | 指定期間から適用予定 |
| 2027年1月 | 高所得層向けの特例控除額に上限 | 改正案が閣議決定・国会審議待ち |
参考:総務省「ふるさと納税の指定基準の見直し等」(令和7年6月24日)
よくある質問
Q. 寄付の控除上限額(いくらまで寄付すればお得か)の計算方法自体は変わりますか?
A. 今回の一連の改正は、ポイント付与や返礼品の基準、高所得層の特例控除の見直しが中心です。一般的な年収帯の控除上限額の計算方法そのものが変わるわけではありません。ただし年収や家族構成は毎年変わるので、寄付するたびに最新の目安を確認することをおすすめします。
Q. 今すでにふるさと納税をしている人は、何かすぐにやることがありますか?
A. ポイント禁止はすでに施行済みなので、まずはその前提で返礼品を選ぶ形になります。2026年10月の基準厳格化・2027年1月の上限案は、自治体や制度側の対応が中心で、寄付する側が今すぐ動く必要のある話ではありません。ただし選んでいた返礼品が対象から外れることはあるので、寄付前に自治体の説明を確認しておくと安心です。
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今日のまとめ
- 2025年10月からポータルサイト独自のポイント付与は禁止(施行済み)
- 2026年10月から返礼品の地場産品基準が厳しくなる(自治体側の対応が中心)
- 2027年1月からの控除上限は法案の段階で、影響は高所得層が中心の見込み
今日の授業はここまで!ふるさと納税は「お得さ」だけでなく、制度の趣旨も一緒に押さえておくと安心です。次回もお楽しみに。


