投資信託ってなに?初心者向けにやさしく解説

金融商品入門

今日の授業は「投資信託」です!「投資信託 初心者」と検索してこのページにたどりついた人も多いかもしれませんね。NISA(ニーサ)を始めようとすると必ず出てくる言葉ですが、「投資信託って何を買うことになるの?」と聞かれると意外と説明しづらいものです。今日はその仕組みと注意点を、やさしく整理していきましょう。

投資信託ってどんな仕組み?

投資信託とは、たくさんの投資家からお金を集めて、そのお金を運用の専門家(運用会社のファンドマネージャー)が株式や債券などに投資してくれる金融商品です。運用の結果うまれた利益(または損失)は、出資した金額の割合に応じて投資家それぞれに戻ってきます。つまり、自分では株を1つずつ選ばなくても、専門家にまとめて運用をおまかせできる仕組みなのです。

投資信託にかかる3つの手数料

投資信託には主に3つのコストがあります。

  • 購入時手数料:買うときに一度だけかかる費用(無料=ノーロードのものも多い)
  • 信託報酬(運用管理費用):保有している間、毎日少しずつ差し引かれる費用。銘柄によって年率0.1%程度から3%を超えるものまで幅がある
  • 信託財産留保額:解約(換金)するときにかかる費用。かからない銘柄もある

特に信託報酬は長期間持ち続けるほど影響が大きくなるので、購入前に必ず確認したいポイントです。手数料は目論見書(もくろみしょ)=商品の説明書…に必ず書かれています。保有中の実際のコストは、あとから届く交付運用報告書でも確認できます。

インデックス型とアクティブ型、コストはどれくらい違う?

投資信託は大きく2タイプに分かれます。インデックス型は、日経平均株価などの指数(しすう)=市場全体の動きを表す数字…と同じ動きを目指すもので、信託報酬が低めです。アクティブ型は、専門家が銘柄を選んで指数を上回る成績を目指すもので、そのぶん信託報酬が高めです。ただし、コストが高いアクティブ型が必ず良い成績になるわけではありません。

信託報酬の差がどれくらい効いてくるか、100万円を20年間持ち続けた場合で単純計算してみましょう(値動きがなかったと仮定し、毎年同じ金額がかかるものとします)。

信託報酬 1年間のコスト 20年間の合計
年0.1%(低コストのインデックス型の目安) 約1,000円 約2万円
年1.5%(高コストのアクティブ型の例) 約15,000円 約30万円

その差は約28万円。同じ100万円を預けても、コストだけでこれだけ変わります。長く持つほど、信託報酬の低さが効いてくるのがわかりますね。

NISAで買うなら基準クリアの商品から

NISAの「つみたて投資枠」で購入できる投資信託は、金融庁が定めた基準をクリアしたものに限定されています。購入時手数料が無料(ノーロード)であることや、信託報酬が一定水準以下であることなどが条件になっているため、初心者でも比較的コストの低い商品を選びやすくなっています。

たとえば信託報酬の上限は、インデックス型なら国内資産を対象とするもので年率0.5%以下、海外資産を対象とするもので0.75%以下と決められています。基準がはっきりしているぶん、初心者でも安心して選びやすいのが「つみたて投資枠」のよいところです。

たとえば投資信託は、みんなでお金を出し合って大きな鍋料理を作るようなものです。1人分の材料費では豪華な鍋は作れませんが、たくさんの人が少しずつお金を出し合えば、いろいろな具材(株式や債券)を組み合わせた鍋(ファンド)ができあがります。その鍋の出来ばえ(運用成績)は、出資した割合に応じてみんなで分け合うのです。

よくある誤解:「基準価額が安い=お買い得」ではありません

投資信託の値段は基準価額(きじゅんかがく)と呼ばれ、多くは1万口あたりの金額で表示されます。ここで注意。株のバーゲンセールのように「安いから割安でお得」とは考えないでください。基準価額は、これまでの運用成績や分配金の支払いで変わってきた結果の数字にすぎません。大事なのは今の値段の高い安いではなく、中身(何に投資しているか)とコストです。

分配金は「もうけ」とは限らない

投資信託には、運用の成果を定期的に受け取れる分配金(ぶんぱいきん)があります。ただし分配金には2種類あることを知っておきましょう。運用の利益から支払われる普通分配金と、利益が足りないときに元本(がんぽん)=自分が出したお金…を取りくずして支払われる特別分配金です。特別分配金は、自分のお金が戻ってきているだけで、そのぶん元本は減っています。「分配金が多い=もうかっている」ではない点に気をつけてください。

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参考:投資信託協会「投資信託の基礎知識」、金融庁つみたて投資枠対象商品

今日のまとめ

  • 投資信託は、みんなのお金をまとめて専門家が運用してくれる商品
  • 手数料は「購入時手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」の3種類がある
  • NISAのつみたて投資枠なら、金融庁の基準をクリアした低コストの商品から選べる

投資信託は元本保証ではなく、値下がりして損をすることもあります。最終的な購入判断はご自身でよく確認してから行いましょう。今日の授業はここまで!次回もお楽しみに。